平成28年度(第18回)

大賞

入間川の岸辺を美しくする会「左岸」(狭山市)

【テーマ】地域と連携し、訪れる人をもてなす緑と花の水辺空間づくり

河川敷中央公園(昭代橋~田島屋堰)を中心に約1.5キロメートルにわたり除草、清掃、植栽など、環境整備・美化活動に取り組んでいる。

外来植物の除去活動から始め、自生植物の保護育成、花壇、花の道づくりと活動を広げている。万珠紗華の花の道(1.2キロメートル)は、散策スポットとして多くの市民が訪れている。

見通しの良い景観づくりが、ごみ投棄の減少や防犯にもつながっている。清掃活動には、西武学園文理高等学校ラグビー部と市立西中学校の生徒や地元企業なども協力しており、地域に活動の輪を広げて美化意識を啓発している。

ファインモータースクール(さいたま市)

【テーマ】様々な世代へのエコドライブの啓発活動

自動車教習所ならではの環境に対する取組として、教習生全員が地球温暖化の仕組みを学び、燃料消費量やCO2排出量の削減につながるエコドライブの普及に取り組んでいる。

免許保有者、法人、自治体職員、自治会など地域住民などにも対象を広げてエコドライブ講習を実施し、また、自社イベントや地域イベントにより、親子に向けて啓発活動を行っている。

「ファインの森づくりプロジェクト」で、NPO法人への寄附と親子を対象とした森づくりを通じて、地球温暖化対策を啓発している。

優秀賞

NPO法人ジョイライフさやま(狭山市)

【テーマ】環境保全の大切さを伝える自然体験・地域交流の創出

荒廃していた雑木竹林を地権者の要請を受けて再生、竹林を活用して地域交流活動に取り組んでいる。

筍堀り、カブトムシの幼虫飼育、竹細工教室などを開催し、世代間交流の中で環境保全の大切さを伝えている。

新たに入間川左岸の雑木林の整備にも着手し、いかだづくりイベントを開催したほか、児童館と協働で「さやまっ子元気プロジェクト」を立ち上げ、地域の自然を活用した体験事業に取り組むなど活動を広げている。

水野の森里山の会(狭山市)

【テーマ】人と自然の共生林・生物多様性に富んだ雑木林を地域に保全

市内の「水野の森」と呼ばれる、雑木林の一部を拠点に保全活動に取り組んでいる。活動エリアは、地元事業者所有のロッジ水野の森とそのほかの民有地を合わせて約3ヘクタールに及ぶ。隣接自治会の交友団体とも協力し、保全効果を上げている。

子供たちへの木工クラフト体験会や里山ウォークなど地域交流行事にも取り組み、建屋ロッジを音楽イベントなどの会場として開放するなど、地域に開かれた森づくりを行っている。

ひだか憩いの森サポートクラブ(日高市)

【テーマ】憩える里山づくりをとおして地域の活性化を図る

日高総合公園内の荒廃していた民有樹林地を地権者の承諾を得て整備し、「憩いの森」として保全活動に取り組んでいる。

また、間伐材を利用して設営する「憩いの森ふれあいコンサート」、市や公民館と連携した自然体験教室など、森への親しみを深める地域交流行事を開催している。

「彩の国ボランティア体験プログラム」を受け入れており、中学生から大人まで会の活動を体験してもらうことで、新規会員の加入が増え活動が活性化している。

本庄市立藤田小学校・早稲田大学本庄高等学院河川研究班・NPO法人川・まち・人プロデュース(本庄市)

【テーマ】多様な連携で地域の川「元小山川」の清流復活に取り組む

藤田小学校を中核として元小山川の河川調査に取り組んでいる。

5、6年生の地域環境学習として毎年2回行う河川調査は、早稲田大学本庄高等学院の河川研究班の生徒と一緒に行い、NPO法人が土手の整備や安全指導など支援を行っている。

調査結果や改善成果を、保護者などに向けた発表会や「河川調査新聞」を通じて発信し、地域に元小山川の再生を啓発している。また、校内の教室を「藤っ子水族館」として児童が採取した魚を展示し、飼育観察に取り組んでいる。

加藤 佳英(秩父地域)

【テーマ】秩父地域のふるさとの木「もみじ」の彩を創造する

平成19年から秩父のDNAを受け継ぐ「いろはもみじ」の苗を自ら栽培し、県の公園や道路沿いなどの植樹に、5,015本の苗を無償提供している。

提供した苗のうち2,784本は、植樹団体の「秩父もみじ」を立ち上げ、地元の中学生、高校生などの協力を得て植樹している。

植樹の前には「紅葉のメカニズム」などの知識の普及も行っている。

上谷津ふれあいの森を守る会(和光市)

【テーマ】地域の基調な樹林を保全 住民の憩いの場づくり

市が借り上げ、市民緑地として開放している「上谷津ふれあいの森」の維持管理活動に取り組んでいる。

産業廃棄物保管場所の跡地が放置され、荒廃していた斜面林を整備し、清掃、植樹や伐採などの保全活動、落ち葉の堆肥化、伐採木の椎茸栽培、広場花壇の管理を行っている。

また、落ち葉拾いと焼き芋大会、消防防災訓練など地域交流行事を通じて、地域の若い世代に、環境保全の大切さを伝えている。

男衾(おぶすま)自然公園管理組合(寄居町)

【テーマ】北関東一円の展望と四季の花々で住民が集う公園づくり

男衾地区に位置する荒廃した里山(標高171メートル)を借り受けて整備し、手作りの公園「男衾自然公園」を平成23年に開園。遊歩道の整備、植樹など、保全活動に取り組んでいる。

カタクリ群生地を保護し、地元住民から不要となった苗木をもらい受け、起伏を生かした植栽を行っている。

地元中学生による卒業祈念の桜の植樹活動が定着しており、桜祭りなど地域交流行事にも取取り組み、活動が発展している。

花と緑部会(ふじみ野市)

【テーマ】緑のカーテン 市内5万世帯へ普及を目指す

ふじみ野市環境基本計画制定時(平成20年)に部会として発足。市民団体として継続して市と協働で緑のカーテンの普及に取り組んでいる。

毎年、種からゴーヤなどの苗を育てて、市民への無料配布、育成講習会、ゴーヤ料理教室、緑のカーテンコンテストまでを計画的に開催している。

地域の環境保全団体と連携し、新河岸川河川敷の美化、花の植栽にも活動を広げている。

髙野 和之(秩父市)

【テーマ】秩父地域の環境保全活動を推進

秩父地域環境問題連絡協議会代表として、市内関係団体の連携を呼びかけ、合同で研修会や環境啓発活動を主催している。

NPO法人秩父の環境を考える会の副理事長としても活動しており、同会の老樹・名木研究の集大成である「秩父地方の巨樹名木の研究」の出版に尽力し、秩父の自然の魅力を発信している。

また、特定外来生物「オオキンケイギク」の除草活動を早くから提唱し、市民活動として推進している。

奨励賞

上尾市立大石北小学校 環境委員会(上尾市)

児童が環境委員会活動を通じて、学校ビオトープの保全管理やヘイケボタルの飼育、観賞会の運営に取り組んでいる。 観賞会には、多くの地域住民が参加しており、自然環境の大切さを地域に発信している。

さいたま市立海老沼小学校(さいたま市)

海老沼小の児童によるエコロジー活動を「エビロジー活動」として、児童が各教科や委員会活動を通じて環境について考え、実践する多様な取組を行っている。ビオトープが整備されており、生き物への関心が高まっている。

NPO法人うるおい工房村(草加市)

栄町地区を流れる伝右川(綾瀬川支流)両岸の遊歩道で、植樹や清掃など保全活動に取り組んでいる。

福島県の復興支援として「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加し、ひまわりの種まき、種の収穫を継続している。

新倉午王山の会(和光市)

荒廃していた午王山の北川斜面林を市が「特別緑地保全地区」に指定したのを機に地元住民が中心となり会が発足。近隣の和光高等学校と連携し、保全活動に取り組んでいる。

近年、徐々に植生が回復し、山に植栽された芝桜1,100株の開花時期には、市民に一般公開されている。

キヤノンファインテック株式会社(三郷市)

自然をテーマにした写真撮影の体験を通じ、子供たちの環境意識を高めるプロジェクト「ジュニアフォトグラファーズ」を近隣小学校の授業や市の夏休み企画として実施。地域社会への貢献を目的に有志社員で毎月、始業前に会社周辺のごみ拾い「美化運動」を実施。

学校法人高岩学園杉の子幼稚園(白岡市)

平成21年に埼玉県みどりの幼稚園・保育所促進事業の補助金を受け園庭の30%を芝生化。翌年残りの70%を芝生化し、現在約900平方メートルにわたり、園児が裸足で遊べ、緑に触れ合う環境づくりを継続している。

株式会社ナック クリクラ本庄工場(本庄市)

宅配水を製造する本庄工場は、平成27年4月に竣工。

省エネルギー、環境負荷軽減を考慮し、製造過程で発生する排水・排熱を利用した空調や地中熱を利用した空調(クールチューブ)を整備している。省エネ技術を体験できる工場見学会や地域清掃活動にも取り組んでいる。

「温度のムラ」を無くす工夫は省エネになります。頭部と足下の温度差は3℃以下にすると、健康的で快適さが得られると同時にエネルギーの消費を減らすことになります。省エネと快適性の一石二鳥です。(オフィスの暑さを“見える化”して、温度のムラを少なくしよう!|COOLBIZ|COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。

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