平成30年度(第20回)

受賞者紹介パンフレット

大賞

特定非営利活動法人かわごえ里山イニシアチブ(川越市)

【テーマ】無農薬・無化学肥料の米づくり「生きもの育む田んぼプロジェクト」による自然と生きものが共生できる環境豊かな里山づくり

草稲作農家の高齢化による遊休田の増加、農薬の環境への影響などの問題をきっかけとし、環境にやさしい無農薬・無化学肥料による米づくりを農家、自治体、大学、NPO、地域住民とともに実践。環境に優しい米づくりを通して、農家、非農家の人たちに、生物多様性を育む豊かな里山に関する理解、普及・啓発を図っている。平成28年、「生きもの育む田んぼプロジェクト」は「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」の認定連携事業となる

優秀賞

秩父市猟友会(秩父市)

【テーマ】有害鳥獣捕獲、放鳥・植樹活動により、生物多様性の確保、生活環境の保全に大きく貢献

野生鳥獣の生息数が乱れ、農林水産物の食害被害が社会問題化する中、有害鳥獣の捕獲により適正生息数の確保を図り、生活環境の保全、農林水産業の健全な発展に寄与。シカ、イノシシについては通年80名体制で捕獲を行っているほか、アライグマ、ハクビシン、カワウの捕獲でも実績を上げている。また、国鳥キジの繁殖・放鳥、カエデなどの植樹活動、鳥の巣箱の設置、無料のジビエ試食会も行っている。

彩の国環境大学修了生の会(県内全域)

【テーマ】地域における環境リーダーを育成する「彩の国環境大学」の修了生による持続可能な循環型社会の構築に向けた諸活動

埼玉県環境科学国際センターが開催する「彩の国環境大学」の修了生は、県民の環境問題への理解を深めてもらうために、学んだ知識・情報を実践活動を通じてわかりやすく伝えている。他の環境団体と連携し、イベント、公開講座、児童対象の野外環境教育を開催しているほか、化学物質部会による環境コミュニケーションの実施など4つの部会がそれぞれの分野で幅広い取組を実施している。

みよしグリーンサポート隊(三芳町)

【テーマ】江戸時代から続く落ち葉から堆肥をつくる循環型農業のための雑木林の整備・保全活動と環境教育

常緑樹が増えササやクズがはびこる荒れた状態となっていた農用林を整備し、落ち葉掃きにより堆肥づくりができるように林床の整備・保全を行っている。作った堆肥は地元家庭菜園の肥料として使われている。活動場所の一部では学校と協働で雑木林の整備を実施し、小学生が林の役割を学ぶ環境教育の場となっている。平成28年度、活動地区の一部が緑のトラスト保全第14号地に認定された。

羽生市立三田ヶ谷小学校(羽生市)

【テーマ】絶滅危惧種のムジナモの保護・増殖を35年間、全校を挙げて取り組む

食虫植物の水草ムジナモの国内唯一の自生地である宝蔵寺沼が近隣にあり、昭和58年から35年間ムジナモの保護・増殖活動に取り組んでいる。ムジナモ保存会の方からムジナモの歴史や生態、栽培法などを学び、校内のムジナモ観察池で6年生が増殖活動を行っている。毎年6月のムジナモ集会において、6年生が1年間かけ増殖させたムジナモを全校児童で沼に放流している。長年の保存会との連携により、沼には23万株を超えるムジナモが生育している。

すぎとエコグリーン(杉戸町)

【テーマ】大落古利根川、高野砂丘(下野の森)、葛西用水系水路の保全活動を17年にわたり実施 アースデーを町・各環境団体と共催

大落古利根川・安戸落とし・南側用水路の美化活動、高野砂丘(下野の森)の再生・保全活動に取り組むとともに、動植物の生息調査、小学校での環境教育、森林の役割や河畔砂丘についての中学生対象の勉強会なども実施している。また、環境フェア「杉戸町アースデー」を町、団体、企業と協力して実施し、環境保全意識の普及啓発を行っている。

ふかや緑の王国ボランティア(深谷市)

【テーマ】緑のオアシス「ふかや緑の王国」を深谷市との協働により開拓・整備し、施設の維持管理、各種イベントを実施

県の園芸研究所跡地を市が整備するに当たり、企画段階から参画、市と協働で整備。「市民がつくり市民が守り育てる市民の森」として、施設の維持管理、梅まつりやホタル観賞会などの季節のイベント開催など、毎月約10回、年間約130回の活動を行っている。また、県生物多様性保全活動団体として登録し、各種イベントの実施により生物多様性の保全の推進に取り組んでいる。

寺澤 防子(秩父郡市)

【テーマ】永年にわたり防獣ネット設置、ヤマユリ保護など奥秩父から里山までの環境保全活動に携わる

「NPO法人秩父の環境を考える会」で創立当時から広報などを担当し、現在は理事として活動。林野庁と共催の生物遺伝資源林保全のための「秩父山地緑の回廊踏査」に参画し、その後「国有林保護ネット設置活動」(平成20年~)では委員長代行として中心的役割を担った。笠取山周辺の国有林における10年間のネット設置で2,000本の樹木を獣害から救っている。また、獣害により減少したヤマユリ増殖保護プロジェクトに参加し、増殖に成功した。

生活協同組合コープみらい(県内全域)

【テーマ】組合員及び地域の消費者に向けた「身近なエコを知る・共有する・やってみる」のきっかけをつくる「コープのエコ活」の取組

平成25年から「コープのエコ活」として、エアコン設定温度の調節などを組合員に呼びかけCO2削減に取り組む。平成30年からは通年で環境配慮商品の利用促進、リサイクル啓発、環境教育「エコたんけん隊」、資源の有効活用を学ぶ環境出前授業などを実施している。埼玉県・千葉県・東京都の344万人の組合員とその家族とともに、暮らしの中でできる持続可能な開発目標の実現に取り組んでいる。

奨励賞

早稲田大学本庄高等学院河川研究班(本庄市)

生徒有志が河川調査を10年継続、外来種問題などの河川環境の研究、小型水力発電機の開発や地下水汚染の解消などの水環境保護と利用に関する研究を行う一方、小学校での環境教育や市民シンポジウム開催を通した啓発活動に取り組んでいる。また、海外の姉妹校と水問題の解決に関する共同研究にも取り組んでいる。

越谷アリタキ緑の会(越谷市)

個人から遺贈後荒れていた植物園を有志が復活し、開園以来、多種多様な希少植物の保全管理を行っている。また、来園者への園内ガイド、植生調査報告書の作成、小学生への環境学習、子育て支援団体との協働によるイベントの実施にも取り組んでいる。

上尾市立大石北小学校環境委員会(上尾市)

再生した学校ビオトープを通じて自然の大切さ、生き物の不思議、地域との関わり方を学んでいる。ビオトープの清掃は、保護者、教員と合同で毎月行っている。ビオトープは土日に地域に公開しており、ホタル観賞会には地域の住民が多数訪れている。また、希少種花壇の維持管理も行っている。

羽生市立村君小学校(羽生市)

河川環境学習として、全校児童が校内や自宅で飼育したサケの稚魚を利根川に放流する活動を37年間、4・5年生児童によるラフティングボートを使った利根川川下りを12年間行っている。これにより、自然環境保全の意識向上や郷土愛の育成を図っている。

特定非営利活動法人黒浜沼周辺の自然を大切にする会(蓮田市)

黒浜沼周辺の緑のトラスト保全第11号地において、ジョウロウスゲなど湿地特有の絶滅危惧種の植物の生育環境の保全に取り組むほか、野鳥、植物、トンボなどの自然観察会を定期的に行っている。また、近隣小中学校での環境学習の支援や小学生対象の「沼と川の絵」展の開催を行っている。

日本製罐株式会社(さいたま市)

金属製品の製造過程において、廃棄物の削減、省エネルギーの推進など、環境負荷低減を目指した事業活動を展開。毎月1回ISOマネジメントシステム推進委員会を開催し、各部門別の達成状況を確認している。また、環境負荷低減に関する顧客の満足度調査結果を活動に活かしている。

笠原田園さくらクラブ(鴻巣市)

農業人口の減少・後継者不足や児童の減少による地域住民間の交流不足の課題解決のため、用水路沿い1.5㎞の清掃活動と桜の植樹を実施し、地域住民の憩いの場を創出。植樹した桜の維持管理、清掃、草花の植栽を行い、小学生の生き物観察、市民のウォーキング、高齢者の花見の場としてにぎわっている。

特定非営利活動法人ふるさと街づくり推進協議会(三郷市)

国道298号沿道のゴミ拾いとコスモス・ポピーの種まきを長年行っているほか、リサイクルとフードマイレージのフリーマーケット「森のマルシェ」の開催、県営みさと公園での草花の植栽「おもてなしの庭-森づくり」などを実施。東京オリンピック開催も視野に街づくりに取り組む。

朝日工業株式会社 埼玉事業所(神川町)

鉄スクラップ原料からの鉄鋼製品へ再生、食品残渣・家畜糞等の未利用資源からの肥料製造のほか、電気炉のばいじんを全量再資源化し、他の廃棄物も再資源化・有効利用を図っている。また、下久保ダムや神流川流域の地域清掃活動に参加し、水資源の保全に貢献、地域での定期的な環境コミュニケーションも行っている。

秩父市立西小学校(秩父市)

学校隣接の林を「西小の森」として整備し、樹木や木の実等を題材にした教科の学習や、地域住民・外部機関と連携した自然学習に活用している。また、学校の農園「西小ファーム」では、植物や昆虫の観察などの教科学習やクラブ活動での野菜栽培を行っている。

特定非営利活動法人エコネットくまがや(熊谷市)

熊谷が40.9℃を記録した翌年の平成20年に発足、「あっちい熊谷、みんなの力で冷まそうよ」を合言葉に市内をパレードしながら打ち水を実施。平成29年からは「星川水まつり」として、一斉打ち水を行うほか、川と親しむイベントなどを実施している。また、出前講座への講師派遣なども行っている。

特定非営利活動法人越谷ふるさとプロジェクト(越谷市)

越谷レイクタウンにおいて、水郷越谷にふさわしい水辺における生活環境の創造、自然環境の保全に取り組んでいる。自然観察会、生きもの調査、野鳥・魚類の紹介パネル設置やビオトープの外来種除去などのほか、小学生が市内の川とつながる地域を訪問する環境学習を実施している。

特定非営利活動法人けやの森自然塾(狭山市・日高市)

1万坪の平地林において、子供たちに林あそびなどの自然体験をさせることを通し、自然の不思議さ、楽しさ、怖さを知ってもらい、社会の中でたくましく生きる力を育んでいる。このほか、自然体験活動の指導者養成講座の開催、林の生きもの調査、入間川でカヌーを楽しむ活動などを行っている。

買い物袋として使い捨て袋を減らし、マイバッグを持参することでプラスチックの使用を減らせます。

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